症状別コラム

寝違え

寝違えでお悩みの方へ

寝違えとは

寝違えは、「急性疼痛性頸部拘縮(きゅうせいとうつうせいけいぶこうしゅく)」といい、不自然な姿勢で長時間寝たりすることで首に無理な負担がかかり、筋肉や靭帯などに急性の炎症が起こって痛みや動かしにくいといった症状が現れると考えられています。

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寝違えの症状

寝違えの症状には個人差がありますが、通常首の片側に痛みが出ます。

痛みのため、首を動かすことができず、特に首を傾けたり回したりすることが難しくなります。

ひどい場合は、首が傾いたまま動かせなくなるという場合もあります。

また、首や肩に痺れを感じることもあり、これは首周りの筋肉が硬くなり、神経に圧迫が生じるため起こることがあります。

首周りの筋肉が硬くなることで頭痛の症状も現れることがあります。

 

寝違えの原因

寝違えの原因は大きく4つあります。

睡眠時の環境

睡眠時の姿勢が悪く起こる。

寝返りが打てないような不自然な姿勢で寝ていると、筋肉への血液の供給が不足してしまいます。

通常では体勢がつらい状態であれば、無意識に寝返りをうち首に負担がかからない体勢に戻りますが、寝返りがうてない環境の場合は長時間に渡って首まわりの筋肉に負担をかけてしまい寝違えを起こすことがあります。

寝具(枕・マットレス)

寝具については様々な見解があります。

枕が合わない、特に枕の高さで姿勢が不自然になることによって、寝違えを起こすと言われています。

またマットレスの沈み込みも要因として挙げられます。

寝具においても最も大切なポイントは、睡眠環境と同様に「寝返りがスムーズにできること」です。その点から自分に合った寝具をトータルで考えていくのが大切です。

自律神経の崩れ

デスクワークや家事で同じ姿勢を長時間続けている人や運動不足の人、頭で考える作業が多い人は睡眠に入ってもリラックスできず、常に首の筋肉に力が入ることがあります。

この首の筋肉に力が入り続けることが過度なストレスとなり寝違えが起こることがあります。

内臓機能の低下

食べ過ぎ、飲みすぎによって内臓機能が低下し寝違えの原因ともなります。

特に飲酒後は筋肉内の血流が低下しやすくなることと、酔っていると寝返りの回数が少なくなることが原因で寝違えを起こしやすくなります。

 

寝違えの治療法

痛みが強く首が動かせない場合は、「痛い」と感じる動作は避けていただくことが大切です。

病院では、湿布や消炎鎮痛薬、筋弛緩薬のなどの処方がされ、痛みを軽減してくれます。

こむら返りの治療で使う漢方薬(芍薬甘草湯)も有効です。

市販薬の消炎鎮痛薬・湿布も同様ですが、痛みが強い場合、手足のしびれなど他の症状がある場合には、整形外科を受診して他の病気の可能性を確認する必要があります。

 

当院では

寝違えて痛みが強すぎる時には、東洋医学的な鍼灸治療や西洋医学的な手技療法を用いて、痛みを軽減していきます。

また、寝違えの方の多くは、不良姿勢も関係しており、日常生活でも常に首に負担がかかっている方が多くいます。

それらの改善に向けて、矯正治療を行うとともに、日常生活での注意点やセルフケアをお伝えしております。

ストレスが強くかかっている方などは特に起こしやすいため、ストレスを緩和していくことも大切です。

寝違えた後に更に寝違えという話もお伺いしますので、再発しないようなケアを行っていただくことも大切ですので寝違えも含め、首に違和感やコリ感、つらさなどがある方は一度当院へご相談いただければと思います。