背中のコリや痛みの原因はどこにある?
大阪市東成区のキトキト鍼灸接骨院です。
患者様から腰よりも上の背中が張ってツライというお話を聞きましたので、今回は背中の痛みやコリについて解説していきます。
背中の痛みやコリの場所
よくコリや痛みが見られる場所として
- 胸腰椎移行部
- 背中のカーブの一番高いところ
- 肩甲骨の間
があります。
胸腰椎移行部
胸腰椎移行部は、腰と背中の間で背骨のS字のカーブの境目の辺りになります。
腰の骨は前後の動き、背中の骨は捻る動きがメインになりますが、その境目は前後と捻る動きの負担がかかりやすいところになります。
お年寄りなどは骨粗鬆症の影響で、胸腰椎移行部の圧迫骨折が起こりやすく、それだけ上下の圧力がかかりやすいところと言えます。
反り腰の場合、腰の後ろのカーブが強くなると、胸椎の前のカーブが強くなりバランスをとるため、さらに胸腰椎移行部に負担がかかってしまいます。
背中のカーブの一番高いところ
背中のカーブで一番高いところは肩甲骨の下のライン辺りになります。
この辺りは、カーブの影響を一番受けます。
猫背のように背中が丸くなっていると、筋肉は引っ張られ、弱くなり、硬くなってしまいます。
また、巻き肩の場合には、肩甲骨が外に引っ張られることで、筋肉は引っ張られ、弱くなり、硬くなっていきます。
猫背または巻き肩の状態があればこの辺りが硬くなりやすいため、姿勢が悪い人は姿勢の意識をしていくことが大切です。
肩甲骨の間
肩甲骨の間は、先ほどの背中のカーブの高いところの少し上ぐらいになります。
肩こりがひどい人はこの辺りにコリや痛みを感じることが多くあります。
手が届かず、壁に押し当てて自分でマッサージをする人もいるのではないでしょうか?
この辺りも先ほどと同様に、巻き肩の影響を強く受けます。
また、首に近い部分になりますので、ストレートネックのような状態だとさらに筋肉が引っ張られるため、コリや痛みにつながります。
背中の痛みやコリを解消するには
背中の痛みやコリを解消するために必要なことは、硬くなった筋肉を緩め、弱くなった筋肉をトレーニングすることです。
先ほど説明したように、反り腰や猫背、巻き肩、ストレートネックなどの悪い姿勢が筋肉を引っ張ることで症状を引き起こしていきます。
逆に、引っ張られて弱くなっている筋肉があれば、力が入って縮こまっている筋肉があります。
このバランスを取ることで、姿勢がどんどん変わっていき、症状が改善していきます。
反り腰
反り腰の場合は太ももの前の筋肉が硬くなり、骨盤を前に引っ張ることで反り腰の状態になっていきます。
太ももの前をしっかりストレッチしていくことが大切です。
また、弱っている筋肉として、お尻と太ももの裏の筋肉がありますので、仰向けで膝を曲げて、お尻を持ち上げるようにトレーニングを行うことで改善していきます。
猫背・巻き肩
猫背と巻き肩に関しては、骨盤の問題でもあり、背骨の問題でもあり、肩甲骨の問題でもあります。
多くは、骨盤が後ろに倒れている状態で起こりますので、まずはしっかりと骨盤を起こすことを意識することが大切です。
普段から、後ろに倒れていると、背中の筋肉が引っ張られて弱くなっているため、力を入れると痛みが出ることがあります。
良い姿勢を取ろうとして、背中に痛みが出るのは、筋肉が弱くなり、硬くなって、関節の動きが悪くなっている証拠です。
その場合は、腰の反りをつくれるようにしっかりとセルフケアなどでケアしていくことが大切です。
うつ伏せで背筋のトレーニングを痛みのない範囲でやることも効果的です。
お腹側の筋肉は縮こまって硬くなっているため、うつ伏せで上半身を持ち上げるようにお腹の筋肉を伸ばしていくストレッチもオススメです。
また、巻き肩の状態であれば、肩甲骨が前に巻いてしまっている状態ですので、胸の筋肉が硬くなっている場合が多くあります。
胸周りの筋肉を優しくさするだけでも胸が張りやすくなり肩甲骨の動きが出てきます。
肩甲骨を背中の内側に寄せる筋肉は引っ張られ、弱くなり、硬くなっています。
この場合は、肘を90度に曲げて、手のひらを上に向け、外に開くように肩甲骨を寄せるトレーニングを行うことで、肩甲骨の内側に刺激が入っていきますのでやってみてくださいね。
ストレートネック
肩甲骨の間のつらさに関わるストレートネックは、デスクワークの影響により、頭が前へ出てしまっている状態です。
後ろに戻そうにも、なかなか戻せないという場合は、首の前側の筋肉(胸鎖乳突筋)が硬くなっています。
胸鎖乳突筋は顔を横に向けた時に耳の下から、鎖骨の内側の方に盛り上がる筋肉ですので、その盛り上がった状態のまま筋肉をさするようにマッサージしていくと緩んでいきます。
首の後ろ側は弱い状態になりますので、仰向けで、枕に頭を押し付けるように力を入れてトレーニングを行うことで、首の後ろを鍛えることができますのでやってみてください。
まとめ
できるなら日頃から姿勢の意識をしていくことが大切です。
10秒でも30秒でも、1分だけでも結構ですので、日常生活の中に良い姿勢を取る時間をつくっていくことから始めてみてください。
コリや痛みは筋肉が悲鳴をあげている状態です。
特に痛みは危険信号と言われているほどですので、痛みを放っておくことは身体にとって危ないということを意味します。
これを放っておくと、他の場所に痛みが出たり、痺れが出るなどの不調が起こりやすくなります。
ツラい症状がツラくなる前にしっかりとケアしていくことをオススメします。
悪い姿勢であることは分かっているが・・・という方も多くいらっしゃいますが、その場合は良い姿勢を取ろうと思っても良い姿勢が分からない状態になっています。
その場合はぜひ専門家である、私たちにご相談いただければと思います。
背中だけでなく、身体の痛みや不調に対してしっかりとアプローチさせていただきます。
ツラい痛みや不調は放っておかず、気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
キトキト鍼灸接骨院
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