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手根管症候群の原因は首にあった?意外な関係とその対策とは

歪み×コリ×内臓で身体を根本から整える東成区大今里のキトキト鍼灸接骨院です!

手根管症候群という疾患はご存知ですか?

手の痺れがある方はもしかしたらこの疾患かもしれません。

手の痺れがあるからと言って、手に問題があるとは限らないんです。

今回は、その辺りについて解説していきます!

 

手のしびれ=手首の問題?実は首に原因があることも

手のしびれや力が入りにくいと聞くと、多くの方は「手首に問題があるのかな?」と考えるかもしれません。

確かに、手根管症候群は手首の神経が圧迫されることで起きる代表的な疾患です。

しかし実際には、「手首をあまり使っていないのに症状が出る」「治療しても改善しない」というケースも少なくありません。
そんなときに見落とされがちなのが、首の状態です。

本記事では、手根管症候群の症状と首の関係について、専門的な視点からやさしく解説していきます。

首に原因があるケースを知ることで、改善のヒントが見えてくるかもしれません。

手根管症候群とは?基本的な症状と原因

手根管症候群とは、手首にある「手根管」というトンネル状の空間で、正中神経(せいちゅうしんけい)が圧迫されてしまうことで起こる神経障害です。

主な症状には、

  • 親指〜中指にかけてのしびれ

  • 手のひらの違和感や痛み

  • 朝起きたときに手がこわばる

  • 物をつかみにくい、ボタンがかけにくい
    などがあります。

原因としては、手首の使いすぎ(パソコン作業や家事)、ホルモンバランスの変化(更年期や妊娠)、糖尿病などの基礎疾患が挙げられます。

しかし、これらに当てはまらないのに症状が出る場合、原因が「別の場所」にある可能性があるのです。

首と手根管症候群の関係とは

実は、手首の神経と首の神経はつながっています。正中神経は、首から肩、腕を通って手に伸びていく神経の一部です。

つまり、首の筋肉が硬くなっていたり、骨の歪みが生じていたりすると、神経の流れが途中で圧迫され、結果として「手の症状」として現れることがあります。

これが「頚椎(けいつい)由来の手根管症候群」と呼ばれるケースです。

MRIなどの画像検査では手首に異常がないのに、症状が出ている場合、この頚椎の影響を疑う必要があります。

手だけを診ても原因がわからないときは、首を診ることが改善への近道になるのです。

首の問題が手の神経に与える影響

首には脊髄から枝分かれする神経がたくさん通っていて、肩・腕・手の動きや感覚に大きく関わっています。

首の骨(頚椎)がズレたり、周囲の筋肉が緊張した状態が続くと、神経が圧迫されやすくなります。

特に、姿勢が悪い方やスマホ・PC作業が多い方は、首や肩が慢性的に緊張していることが多く、それが手のしびれやだるさの遠因になっていることも。

つまり、「手首に問題がある」と思っていたら、実は「首からの神経圧迫が原因だった」というケースは意外と多いのです。
治療においては、こうした首まわりの状態をしっかり確認することが重要になります。

症状を和らげるための対処法と専門的アプローチ

手根管症候群と思われる症状があっても、首が関係している可能性があるなら、治療法も変わってきます。

マッサージや湿布だけでは改善しない場合、根本原因にアプローチする必要があります。

当院では、手首だけでなく首・肩・背中まで含めた全身のバランス調整を行うことはもちろん、首や手首の状態を確認し、膜のアプローチや筋肉、関節のアプローチ、神経の流れをスムーズにしていくことで、手根管症候群の症状を改善していきます。

特に、姿勢の改善や日常生活での負担軽減などもアドバイスしながら、再発を防ぐサポートもしています。

実は、手の症状の多くは、全身のバランスが崩れることで起こります。

手だけを施術するだけでも、効果はありますが戻りやすく、効果が少ないことも多いため、全身のアプローチを踏まえて行うことが大切です。

「手の症状がなかなか良くならない」「手首を治療しても改善しない」とお悩みの方は、一度首の状態も見直してみることをおすすめします。

まとめ

手根管症候群は「手首のトラブル」と思われがちですが、実際には首の不調が原因で起きているケースも少なくありません。首の歪みや筋肉の緊張が神経を圧迫し、手にしびれや痛みが出てしまうのです。

症状が長引いている、治療しても改善しないという場合は、ぜひ首の状態にも目を向けてみてください。
当院では、手首の症状を「手だけの問題」とせず、全身のバランスを整えることで、根本から改善を目指しています。

「手首を治療しても治らない」その理由は、首にあるかもしれません。気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

キトキト鍼灸接骨院のアクセスマップ

大阪市東成区大今里2-11-27 岡本ビル1階
地下鉄千日前線今里駅、新深江駅徒歩約10分

この記事の監修者

中土育弘

「身体を変える。未来を変える。」

キトキト鍼灸接骨院 院長 中土 育弘(なかつち やすひろ)

経歴

  • 東洋医療専門学校 鍼灸師学科卒業
  • 平成医療学園専門学校 柔道整復師学科卒業
  • 明治東洋医学院専門学校 教員養成学科卒業
  • 東洋医療専門学校 専任教員
  • 2023年10月 キトキト鍼灸接骨院 開業

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