肩こりの原因とは?専門家がお伝えする自宅でできるセルフケア3選!
肩こりは腰痛と並んで多くの方が訴えられる症状の一つです。
肩こりにより、仕事や家庭での影響も多いのではないでしょうか?
そんな肩こりの原因として多いものが「姿勢」です。
そんなん分かってるわ!
と思われる方もいるかもしれませんが、姿勢が崩れるとなぜ肩こりになるのか?というメカニズムを今回は解説していきます!
Contents
姿勢が崩れると身体はどうなる?
一般的な不良姿勢は「猫背」です。
猫背の状態は背中が丸くなっている状態です。
背中が丸くなると、肩甲骨が外に開いて上へあがり、「巻肩」の姿勢になります。
猫背、巻肩になると、頭は前へ出て「ストレートネック」の状態になります。
頭の重みはボーリングの玉ぐらいあると言われていますので、それを必死に支えている筋肉が肩こりの筋肉と呼ばれる「僧帽筋」です。
伸ばされながら力が入っている状態(遠心性収縮)になりますが、その状態が一番筋肉に負担がかかります。
その結果、筋肉は硬くなり、血流循環が悪くなることで、痛みやこり感を引き起こします。
これが肩こりです。
また、頭が前に出ることで引き延ばされる筋肉として「肩甲挙筋」があります。
この筋肉は、肩甲骨の内側の上の方から首の骨の外側についていますので、肩甲骨の内側の上の方のこり感や、首の少し外側のこり感に関わってきます。
姿勢が崩れると起こる肩こりをさらに深堀すると・・・
姿勢が崩れることで起こる肩こりの原因を解説しましたが、これ以外にも実は原因があります。
それは
・横隔膜
・内臓
です。
横隔膜
横隔膜は呼吸に関わる筋肉で、肋骨や胸骨という骨につきます。
息を吸う時に下に下がり、肺へ空気を送り込みます。
息を吐くときは、上へあがり、空気を外へ出す働きをしています。
この横隔膜は、姿勢が崩れることで、上手く働かなくなり、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると、横隔膜以外に、肋骨にある筋肉や、首の筋肉が働くことで呼吸を補助しています。
その結果、首周りの筋肉を過剰に使いすぎて首こりや肩こりにつながります。
内臓
姿勢が崩れることで、お腹への圧力が高くなります。
その結果起こることとして、内臓の圧迫があります。
お腹の中にある臓器として
- 肝臓
- 胃
- 小腸
- 大腸
- 膵臓
- 脾臓
などがありますが、圧迫を受けている状態は、この内臓がうまく動けない状態です。
内臓がうまく動けないことで、内臓に対応する筋肉が硬くなることがあります。
これを内臓—体壁反射と言います。
この言葉は覚えなくても大丈夫ですが、肝臓であれば、右の肩回りの筋肉に影響が出ることがあります。
いつも右側がしんどいという場合は、姿勢や肝臓の疲れなどが関わっているかもしれませんね!
姿勢一つをとっても、ここまで影響が出ることが分かりましたか?
次は肩こりに対してどうアプローチするべきかを解説していきます。
肩こりへのアプローチ方法
肩がこったら揉んでほしくなりますよね!
肩こりは揉むと悪化するという話もありますが、これは半分本当で半分嘘です。
マッサージに行って、肩を揉んでもらうのもとても気持ちが良くて良いのですが、最初の方にお伝えしたように、筋肉は引っ張られて負担がかかっている状態がほとんどです。
頭を支えるために引っ張って頑張っている筋肉を揉んで緩めるとどうなるでしょうか?
緩んだ結果、頭がもっと前に出て、さらに首肩への負担が増えてしまいます。
いつもマッサージに行くと一時的に楽なんだよね!
という原因はここにあります。
ではどうしたら良いのでしょうか?
揉む場所を変えることです。
頭を支えるために頑張っている筋肉ではなく、使わなくなって硬くなった筋肉を緩めていくことが大切です。
また、筋肉だけが問題になっているわけではありませんので、姿勢の改善も大切ですし、場合によっては、先ほど解説した「横隔膜」や「内臓」へのアプローチを行うことで、あなたの身体はもっと良くなります。
マッサージは気持ちが良く、また行きたくなる気持ちもわかりますが、根本的な部分へのアプローチがないため、結果的につらい肩こりが改善せず、次の日には戻ってしまう状態になります。
正しいアプローチ方法を知ることがあなたの肩こりを改善するための第一歩になります。
当院が厳選するおすすめのセルフケア3選!
お待たせしました!
肩こりの方におすすめのセルフケアをお伝えします。
人の身体はそれぞれ違うため、これだけやっておけば大丈夫!!というわけではありませんが、肩こりに必ず効くポイントを3つお伝えします。
胸鎖乳突筋
胸鎖乳突筋は呼吸にも関わる筋肉で、肩の筋肉ともつながる大切な筋肉です。
また、ストレートネックの際には力が入りやすく、硬くなりやすいためここを緩めたり伸ばすことがおすすめです。
やり方
左手を右胸の前に置き、右を向いて、上を向きます。
胸鎖乳突筋が固まっている方は、これで左側の胸鎖乳突筋が突っ張って伸びる感じが分かるかと思います。
左右も同様に、10秒~30秒ほど伸ばしてみましょう。
ストレッチは無理にやると筋肉を傷めることがありますので、少し痛い程度や心地よい程度に伸ばしましょう。
自分で緩めたい場合は、右を向くと左側の胸鎖乳突筋が盛り上がって出てきますので、それをつまんで、上下にしごくように緩めてみてください。
力加減は、軽くつまむ程度でOKです!
10回程度上下につまんで動かすと、肩の筋肉も緩んでくれます。
肩を動かしたり、首の動きなどでやる前とやった後を確認してみてください!
大胸筋
2つ目は胸の筋肉です。
胸の筋肉は巻肩になった際に力が入りやすい筋肉です。
ここをしっかりと伸ばすと巻肩の改善にも効果が期待できます。
やり方
壁に肘を曲げて着いて、胸を張るように身体を捻り大胸筋を伸ばしていきます。
手を着く位置は、肩より上、肩と同じ高さ、肩より下の高さで変えると、大胸筋を部分的に伸ばすことができます。
どこが一番硬いのかを確認して、硬いところは、長めにしっかり伸ばしてみましょう。
時間は10秒~30秒程度でOKです。
こちらもストレッチになりますので、無理のない範囲で行うようにしてください。
僧帽筋
僧帽筋は肩こりの筋肉と呼ばれています。
こちらもストレッチやトレーニングを行うことで、血流循環が良くなることで肩こりが軽減していきます。
やり方
右の手を背中に回し、左の手で頭の右側に手を置き、そのまま左手で左側に頭を倒しましょう。
背中に手を回すことで、肩甲骨を動かさないようにロックできますので、そのまま横に倒すことで、僧帽筋がしっかりと伸びている感じが分かると思います。
トレーニングの際には、肩をすくめるだけでOKです。
10回~20回肩をすくめる運動を行うと、僧帽筋に刺激が入り、血流循環が良くなってくれます。
この3つの筋肉のアプローチをしっかりと行うだけでも、肩こりはどんどん軽減していきます。
他にも原因がある場合は、そのほかの部分にもアプローチが必要ですが、どこに原因があるかは、人それぞれ違いますので、身体の専門家である接骨院、整骨院、整体院で身体の状態を確認してもらうのも良いかと思います。
まとめ
肩こりは姿勢の改善がまず大切です。
しかし人によって、身体の状態が違うことと、症状の出方も違います。
これらを考えて肩こりへのアプローチを行うことが大切です。
今回は、首、肩、胸の筋肉のセルフケアをお伝えしましたが、それ以外の原因がある場合は、これだけでは効果が薄い場合もあります。
別の根本的な原因を解決しない限りはなかなか肩こりは良くなりませんので、身体の専門家に見てもらうことをおすすめします。
当院では
肩こりや首のこりにお悩みの方が多く来院されております。
一度の施術でかなり改善したというお声もいただきます。
姿勢からくる肩こりには姿勢を整える骨格・骨盤矯正を行います。
内臓からくる肩こりには自律神経調整というメニューで内臓へのアプローチも入れていきます。
またセルフケアの方法もお伝えしながら、患者様と二人三脚で症状を改善するために、そして、より良い未来のために施術を行っております!
肩こりはあって当たり前。
年齢も年齢だしこんなもんだろう。
とあきらめずに、一度当院にご相談ください!
放っておくと、頭痛やめまい、自律神経症状が現れますので、ただの肩こりと侮らずに、今!しっかり改善していきましょう!
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この記事の監修者
「身体を変える。未来を変える。」
キトキト鍼灸接骨院 院長 中土 育弘(なかつち やすひろ)
経歴
- 東洋医療専門学校 鍼灸師学科卒業
- 平成医療学園専門学校 柔道整復師学科卒業
- 明治東洋医学院専門学校 教員養成学科卒業
- 東洋医療専門学校 専任教員
- 2023年10月 キトキト鍼灸接骨院 開業